「この曲、なんだか耳に残るな」そう感じたとき、そこには偶然ではない音楽的な仕掛けが隠されています。
こんにちは、リュウタロウ先生です。
私は現在、東京藝術大学を休学して作曲家として活動しています。
今回は、YouTubeの急上昇ランキングに入っている最新ヒット曲を、音楽理論の視点から紐解いていきます。
感性だけでは説明できないエモさの正体を一緒に探ってみましょう。
1. Timelesz『4分間だけ時間をください』:転調がもたらす新鮮な解放感
まず注目したいのが、Timeleszの『4分間だけ時間をください』です。
この曲には、ダンスボーカルグループの楽曲としては非常に珍しい仕掛けが施されています。
・情熱的な「8分の6拍子」
冒頭から展開される「1-2-3, 4-5-6」のリズムが、バンドサウンドと相まって非常に情熱的な印象を与えます。
・「二重人格の転調(同主調転調)」
私がそう呼んでいるこの仕掛けは、サビで一気に世界を塗り替えます。
Bメロまでのキー(Fメジャー)から、サビでDメジャーへと転調する構成です。
この転調こそが、聴き手に新しい聴き心地と新鮮な気持ちをもたらす鍵となっています。
パッと視界が開けるような、感情が解き放たれる瞬間をぜひ体感してください。
2. Hana『Bad Girl』:「クリシェ」が紡ぐ中毒性
続いては、Hanaさんの『Bad Girl』。
この曲の冒頭から鳴り響くギターフレーズには、作曲家が大好きな技法が隠されています。
・音楽の常套句「クリシェ」
コードの一部の音だけが半音ずつ動いていく進行を「クリシェ」と呼びます。
フランス語で「常套句」や「型」を意味しますが、これが非常に心地よい中毒性を生むのです。
・サビ前の「4小節」の緊張感
通常、音楽は8小節単位で展開することが多いですが、この曲はサビ前の展開をあえて短く(4小節に)設定しています。
この「裏切り」が、サビへ飛び込む際の爆発力を最大化させています。
3. Mrs. GREEN APPLE『インフェルノ』:王道ロックへの回帰とエモさ
最後は、ライブ映像が話題のMrs. GREEN APPLE『インフェルノ』です。
近年のヒットチャートではヒップホップ的なアプローチも多いですが、この曲からは熱いロックサウンドへの回帰を強く感じます。
・感情を揺さぶる「3度メジャー」
J-POPの「エモさ」を支える王道のコード進行が多用されています。
特に、マイナーキーへ向かう直前の「3度メジャー」の響きは、聴き手の胸を締め付けるようなエネルギーを持っています。
・計算された「終止形」の美学
メロディの最後をメジャースケールの音階で着地させる手法は、クラシック音楽にも通ずる美しさがあります。
「やっぱりロックっていいな」と思わせてくれる、ストレートかつ緻密な構成が光る一曲です。
まとめ:理論を知れば、音楽はもっと熱くなる
ヒット曲には、聴き手の心を動かすための「設計図」が必ず存在します。
転調による新鮮さやクリシェによる中毒性を知ることで、いつもの音楽がより深く、鮮やかに聴こえてくるはずです。
音楽の世界は、知れば知るほど面白くなります。
これからも一緒に、ヒット曲の裏側を冒険していきましょう!
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