【ギター初心者】ピッキングで音が劇的に変わる!基本の持ち方と上達練習法

「コードは覚えたし、なんとなく曲も弾けるようになった。でも、憧れのギタリストのような“芯のある音”が出ない……」

もしあなたがそんな悩みを抱えているなら、練習の意識を「左手(コード)」から「右手(ピッキング)」に変えるタイミングです。

実は、ギターの音色の良し悪しやリズムの安定感は、9割が右手で決まると言っても過言ではありません。
プロと初心者の決定的な違いは、どんな高級なギターを使っているかではなく、弦を弾く右手の「ニュアンス」にあるのです。

この記事では、ギター初心者が最初につまずきやすい「ピックの持ち方」から、脱初心者のための必須テクニック「オルタネイトピッキング」までを徹底解説します。

今日から右手を意識して、ペラペラな音を卒業しましょう!


【基礎編】正しいピックの持ち方とフォーム

ピッキングが安定しない最大の原因は、自己流の変な持ち方で固定されてしまっていることです。
まずは基本のフォームを確認しましょう。

ピックを持つ深さと角度(人差し指と親指のバランス)

ピックを持つ基本形は、人差し指と親指で十字を作る形です。

  1. 利き手(右利きなら右手)の人差し指を軽く曲げる。
  2. 人差し指の「側面」にピックを乗せる。
  3. 上から親指の「腹」で挟む。

【ポイント:ピックの先端をどれくらい出すか?】

  • 出しすぎ(2cm以上):弦の抵抗を受けすぎてピックが回ったり、飛んでいきやすくなります。
  • 短すぎ(数mm):指が弦に当たってしまい、クリアな音が出ません。
  • 理想:先端から1cm〜1.5cm程度出すのが標準的です。

手首の支点(ブリッジに置くか、浮かすか)

右手を安定させるために、手の一部をギターのボディに固定することを「支点を作る」と言います。
主に2つの流派があります。

  1. ブリッジに手のひらの端を置く
    • メリット:安定感が高く、ミュート(音を消す奏法)への移行がスムーズ。ロックやポップスでは一般的。
    • デメリット:大きく腕を振るストロークがしにくい。
  2. 小指や薬指をボディに添える
    • メリット:手首が自由になりやすい。アコースティックギターのアルペジオなどで有効。
    • デメリット:小指に力が入りすぎると、手全体の動きが硬くなる。

初心者へのアドバイス: エレキギターで単音弾き(ソロやリフ)をするなら、「ブリッジに手のひらを軽く置く」スタイルから始めるのがおすすめです。ピッキングの位置が安定し、狙った弦を外しにくくなります。

「脱力」が命!強く握りすぎないためのコツ

「ピックを落としたくない」という不安から、親指に全力で力を入れていませんか?
力が入りすぎると手首が固まり、スムーズなピッキングができません。

💡 力加減の目安
「誰かにピックを引っ張られたら、スルッと抜けてしまうくらいの強さ」 卵を割らないように持つくらいのイメージで十分です。


ギター初心者が覚えるべき2つのピッキング動作

ピックの持ち方が決まったら、次は動かし方です。
ギターには「ダウン」と「アップ」、そしてそれらを組み合わせた「オルタネイト」という絶対的なルールがあります。

ダウンピッキング:ロックな力強い音を出す基本

上から下へ、重力を利用して弦を弾き下ろす動作です。 ロックやパンクで「ズン!ズン!」という重たい音を出したい時は、ダウンピッキングのみ(オールダウン)で弾くこともあります。基本にして、最も力強い音が出る奏法です。

アップピッキング:重力に逆らう難しい動作のコツ

下から上へ、弦を弾き上げる動作です。重力に逆らうため、ダウンよりも力が入りにくく、音量も小さくなりがちです。

コツ: 手首を返す動き(ドアノブを回す動き)を使います。
    肘から腕を持ち上げるのではなく、手首の回転でピックを弦に当てにいくイメージです。

【最重要】オルタネイトピッキングとは?

「ダウン」と「アップ」を交互に繰り返す奏法です。 (例:ダウン→アップ→ダウン→アップ……)

なぜオルタネイトが必要なのか?

  1. 速さに対応できる:ダウンだけでは追いつかない速いフレーズも、往復運動なら半分の労力で弾けます。
  2. リズムキープ:手首を一定の速さで振ることで、メトロノームのような役割を果たし、リズムが安定します。

初心者はつい「ダウン、ダウン、ダウン……」と弾きがちですが、意識的にアップを混ぜる練習が必要です。


狙った弦を確実に弾く!ピッキング精度向上の練習メニュー

ここからは具体的なトレーニングです。
必ずメトロノームを使い、最初はゆっくりのテンポ(BPM 60〜80くらい)から始めてください。

練習1:開放弦を使った「空ピッキング」でリズム感を養う

左手は何も押さえません。6弦(一番太い弦)を開放弦で弾き続けます。

意識するポイント
・ダウンとアップの音量を揃える(アップが弱くならないように)。
・手首の振り幅を一定にする。

練習2:クロマチック音階でのオルタネイト練習

左手の運指(フィンガリング)と右手のピッキングを同期させる練習です。

  1. 6弦 1フレット(人差指)→ ダウン
  2. 6弦 2フレット(中指)→ アップ
  3. 6弦 3フレット(薬指)→ ダウン
  4. 6弦 4フレット(小指)→ アップ (これを5弦、4弦……1弦へと続けていく)

注意点: 左手が押さえる瞬間に、右手が弦を弾く。このタイミングがコンマ1秒でもズレると、音が綺麗に出ません。

練習3:弦移動(ストリングスキッピング)の基礎練習

「弾きたい弦の隣の弦を弾いてしまう」というミスを減らす練習です。

  • 6弦開放(ダウン) → 5弦開放(アップ)
  • 6弦開放(ダウン) → 4弦開放(アップ)
  • 6弦開放(ダウン) → 3弦開放(アップ)

このように、基準となる6弦と、他の弦を行ったり来たりします。
この動きで、右手が見なくても「どの弦がどこにあるか」という距離感を覚え込ませます。


音が悪い原因はこれ!ピッキングの3つの角度(アングル)

「ちゃんと弾いているのに、音がこもる」「ピックが弦に引っかかる」 そんな時は、ピックが弦に当たる角度(アングル)を見直してみましょう。

1. 平行アングル

弦に対してピックを平行に当てる弾き方です。

  • 特徴:素直でクリアな音が出ます。アコースティックギターや、クリーンな音を出したい時に向いています。
  • 難易度:弦の抵抗を面で受けるため、引っかかりを感じやすく、初心者には少し難しい場合があります。

2. 順アングル(★初心者におすすめ)

ピックの先端を、ややヘッド側(左側)に傾けて当てる弾き方です。

  • 特徴:弦に「点」で当たるため抜けが良く、「ジャリッ」としたロックな倍音が含まれます。
  • メリット:弦の抵抗を逃がしやすいので、スムーズに振り抜けます。多くのロックギタリストがこの角度を採用しています。

3. 逆アングル

順アングルとは逆に、ピックの先端をブリッジ側(右側)に傾ける特殊な弾き方です。

特徴:太くて甘い音が出ますが、物理的な構造上、親指の関節を柔らかく使う必要があり、上級者向けです。

結論: 最初は「順アングル」を意識してみましょう。ピックが弦をスルッと通り抜ける感覚が掴めるはずです。


よくあるトラブルQ&A:ピックがズレる・落ちる時

Q. 弾いているうちにピックがくるくる回ってしまいます。

A. 力みすぎと、汗が原因かもしれません。
指先が乾燥している場合や、逆に手汗が多い場合に滑りやすくなります。
また、強く握りすぎると、弦に当たった衝撃の逃げ場がなくなり、ピックが回転してしまいます。
「脱力」を意識しつつ、こまめに持ち直す練習をしましょう。プロでも演奏の合間に無意識に持ち直しています。

Q. 汗で滑る場合の対策は?

A. 滑り止め付きのピックや便利グッズを活用しましょう。
表面がザラザラした加工のピック(Jim DunlopのMax-Gripシリーズなど)を使うのが手っ取り早いです。
また、ピックに貼るシールタイプの滑り止めや、指に塗る滑り止め(ゴリラ・スノットなど)も市販されています。

Q. ピックが弦にガッツリ引っかかって止まります。

A. ピックを深く入れすぎていませんか?
弦に対してピックの先端が3mm〜5mm程度当たるのが理想です。
深く入れすぎると抵抗が大きくなります。
鏡を見ながら、ピックの先端だけが弦にかするような深さを探ってみてください。


まとめ:ピッキングは「一生かかって磨く技術」

ギターにおいて、左手(コードやスケール)は「地図」のようなもの。
そして右手(ピッキング)は、その道を走る「ドライバー」です。 地図が読めても、運転技術が未熟だとスムーズに目的地には着けません。

  • 基本の持ち方(深さと角度)を確認する
  • オルタネイトピッキングを習慣にする
  • 順アングルで弦の抵抗を減らす

これらを意識するだけで、あなたのギターの音は驚くほど太く、リズムは正確になります。

ピッキングは、プロでも毎日試行錯誤する奥深い技術です。一朝一夕では身につきませんが、毎日5分、開放弦を弾くだけでも右手の感覚は確実に進化します。

さあ、アンプの電源を入れて、今の自分の「右手の音」と向き合ってみましょう!

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